30歳女独り駆け抜けたバガン遺跡群 後半戦:「急がば周れ」を噛みしめる
こんにちは、ゆきびっちです。
朝10時から夕方17時 計7時間の自転車旅の後の私。 眉毛が落ちてなかった奇跡。
前回、バガン自転車旅行の前半の続きをお話したいと思います。
前回ご紹介したバガンタワーからニャウンウーに向かうとき、「近道がある!」と思ってマップに掲載されていたこの道を通行しました。
このオレンジの線のところです。普通だったら、バガンタワーからまっすぐ大通りに出てV字状にニャウンウーに向かうのですが。
まじでそれが大失敗。
マップでこんなに大きく書かれているんだから、舗装されているだろうと思ったら大間違い。
普通の道がこちら。中央線はないけど、舗装はされている。
なにこの道。
人工的な音が一切しない。
鳥と虫の音ってこんなに響くんですね。
どんどん道幅が狭くなる。
前から地元民しか来ないし、すれ違う度に強面のおっさんたちが「このこ大丈夫かしら?」と言わんばかりに何度もチラ見してくる。ちなみに後ろから追従する者は一切いない。
そして足元が細かな土砂のため、自転車のタイヤが埋まって走行できない。
まさかのここで自転車手押し発生。
一応一本道なんだけど、何の目印もなくてどこをどう歩いているのか分からないのに、追い打ちをかけるかのように、道がうねっているから方向感覚が完全にぶれる。
そしてとうとう人も途切れる。
完全迷子になる前に引き返そうかと迷っているとき。
空から仏の声が聞こえました。
いえ、あちらの世界に旅立ったわけではなく。
おそらく近隣にある民家で説法のラジオ放送を流していたらしく、それが聞こえてきたのです。
人がいる!ってことで大歓喜して、そのまま歩を進めたのですが。
いくら歩いてもそれらしき村というか民家が見えてこない。
どうやらあまりにも周囲に音波の障害壁がないために、山頂のやまびこよろしく、遠くの村から音が流れてきていたらしい。
軽く絶望しながらも、道なき道を越えて30分強、なんとか人が飼っているだろう鶏と牛の姿を目で捕捉し、舗装された道路までたどり着くことができました。
ラスト20分強はついに人の姿を見ることはありませんでした。
ってことでこのルートはガイドマップに載せないほうがいいですよ、るるぶさん。
さて、ちょっと精神的に疲弊した私ですが、舗装された道路の感触に歓喜しながら観光を進めます。
<Shwezigon Pagoda シェズィーゴン・パゴダ>
ニャウンウーにある金ぴかの寺院。
ヤンゴンよりも小さい約40mの高さの仏塔。
はしゃぐ観光客を隠し撮り。
スマホで撮りながらはしゃぐ若い僧たち。
しかし、ここでミスをする。
事前の迷子で完全に動揺して心身ともに疲れ切っていたため、ガイドブックに掲載されていた観光要所を見忘れる。
ということで、木彫りのジャータカ(仏の前世の姿を描いた木彫りのもの)はこちらのブログさんに写真がありましたのでご覧くださいませ。
シュエズィーゴン・パゴダ - 一条真也の新ハートフル・ブログ
<Ananda Temple アーナンダ寺院>
オールドバガンにあるアーナンダ寺院。
本堂の四方に向いたブッダ=過去四仏が有名とのこと。
ちなみに過去四仏について、日本では余り見られないものなのでちょっと解説します。
手塚治虫先生の「ブッダ」や、「聖☆おにいさん」に出てくるブッダは、ゴータマ(・シッダールダ・)ブッダといわれる仏教開祖の人です。しかしそれ以前に存在し人々に教えを説いていたとされるのが、三仏(クラクッチャンダ・カナカムニ・カシャパ。そこにゴータマを合わせて過去四仏というらしい。何故過去四仏を祭るかというと、仏教はゴータマ一人による開祖ではなく、以前の3人が功徳を積んだからこそできたものとされるから。です。
通路にはシッダールダの人生を描いた「仏伝図」のレリーフがあります。
大体絵で表現されていることが多いので、レリーフは貴重。
しかし、教会でのキリストの一生ならわかるものの、シッダールダはまじわからん!ミャンマーに行く前に、手塚治虫先生の「ブッダ」を読んだほうが私の数百倍楽しめると思います。
<Manuha Temple マヌーハ寺院>
とりあえず狭い寺院内に窮屈に仏像が収まってる寺院。
ブッダの膝と壁の間は最短20cmくらいしかない。
本堂の裏側にいる寝釈迦像。ここも狭い。
どうやらここを建立したタトゥン国のマヌーハ王は、バガン王国に戦争で敗れて捕虜にされたらしい。この窮屈な仏像たちは、マヌーハ王の精神状態を表しているということですが。
後世にまで残すほど?とびっくりしてしまいます。
<Nan Paya ナン・パヤー>
先ほどのマヌーハ王が幽閉されていたという寺院。
中は狭い、暗い、しかしここのレリーフは必見。
ヒンドゥーのブラフマー神が描かれているというが、何故上座部仏教でヒンドゥーが出てくるかは謎。ちなみにマヌーハ王はモン族だが、その宗教も同じ上座部仏教だったから本当に謎。
<Abeyadena Temple アベヤダナ寺院>
ここも鮮明なフレスコ画が多かったのですが、堂内は撮影禁止。
また、ほとんど外光が入ってこないため、懐中電灯もしくはスマホのライトを利用して鑑賞してください。
さて途中心が折れてしまったので、見ようと思っていたスラマニ寺院は諦めましたが、なんとか10か所を拝観することができました。
ちなみにですが、ミャンマーのほとんどの地域には信号や横断歩道がありません。気を付けましょう。
というか信号はヤンゴン市内でしか見ていません。横断歩道は皆無です。
まぁそっちのほうが自転車では走りやすかったので結果オーライですが。
そしてバガン地域はほぼ大きな道路で一直線で町をつないでいるので、道路標識もほぼない。
マップには道の名前が書いてあっても、それを示す標識はない。
ごくたまに見かけるが、ざっくり具合がこれで分かると思います。破れてるし。
ごくたまにある現在地を知らせる看板は、NAGATAさんという日本人によって設置されたもの。
ありがとうございました、NAGATAさん!!でも今後のためにはもうちょっと増やしてほしいです!
有名な寺院には看板があったりしますが、それを目印にあとはひたすら距離感と勘で進むしかありません。
今回の走行距離はざっくり26㎞(途中何度か迷子になったため走距離が伸びた)。
良い運動になりました。
ラスト20㎞はサドル型に股間が痛くなって痔になるんじゃないかとヒヤヒヤ。痛みは3日間くらい続きました。嫁入り前のオンナノコなのに!!
ということで私は計らずとも自転車苦行に身を投じ、日本では味わえないような貴重な体験をして一皮剥けることができました。
リアル版ドラゴンクエスト気分でなんだかんだかなり楽しかったのですが、
できればそれなりの運動神経が備わっている方だったらスクーター、もしくは財をかけて馬車か車をチャーターしたほうが大人の旅にはぴったりかと思われます。
観光だけでは物足りないという方、非日常的な冒険をしたい方、ミャンマーの歴史を地理を肌で感じたい方には自転車旅はおススメです。
それでは次回は神秘的な仏塔群カックーをレポートしたいと思います。お楽しみに。
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30歳女独り駆け抜けたバガン遺跡群 前半戦:電気自転車は死の香り
こんにちは、ゆきびっちです。
今回は、ミャンマー旅行の中で私が、30歳になりたてのワガママボディに鞭をふるったバガンでの旅をお伝えしたいと思います。
バガンはミャンマーの北西部に位置する地域で、カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡です。
11世紀に、初めて多民族を制覇して立ち上げた統一国家・バガン王朝の跡地で、3世紀ほど続いた政権下で築き上げた堂塔伽藍は2000強にもなり、60平方キロの面積に点在します。
しかしそもそもバガンがどういうところか、ヤンゴンの友人宅に着くまで知らなかった私。
ガイドブックで認識はしていたのですが、多分現地ガイドさんとか付いて車で周るのかなと平和ボケしていました。
そんな私に友人は一言。
「Eバイクってやつを借りられるからそれで周れるよ」
ん?まさかの自力走行?
Eバイクって何?
友人曰く、自転車を電気で動かすやつ。
説明がざっくりすぎだが、なんとなく日本で違法になったフル電動自転車を想像していたのですが。
がっつりスクーターじゃねえか。
ホテルの前で乗り方を教えてもらうも
(※鍵を回して、ハンドル部分を内側に回転させるだけ。ペダルとかない)
死の臭いしかしない。
ということで、友人の想像より斜め上の運動神経のなさを露呈した私は、
ホテルの人の「こっちのほうが疲れないからなんとか運転に慣れろ」というありがたい助言に対してもかぶりを振って土下座してお願いし、普通の自転車を借りました。
私の愛車 虎太郎(こたろう)Z。
他の旅人とエンカウントしても装備の差は歴然。
実は私は約10年前に、バガンと並ぶカンボジアのアンコールワット遺跡群に当時の彼氏と自転車で周ったという甘酸っぱい思い出を抱えているのですが。
まさかね、10年後に独りで自転車漕いで、同じような景色を拝むとは思いませんでしたよ。
そしてちなみに自転車に乗るのが8年ぶりくらい。確か。
まぁそんなこんなで信号もないミャンマーの車道に飛び出て、油がさされていないペダルを踏み込み、いざ走行スタート。
ヒャッハーと順調にいくかと思いきや。
開始30分で前大腿部分の筋肉が悲鳴をあげる。
今回の旅の前提条件として挙げるとWI-FIルーターによるネット回線が2Gで、google mapが読み込めず、使えない状況。
手元にあるのはガイドブック(るるぶ)から引きちぎってきた地図1枚のみ。
荒ぶる野と書いて荒野に佇む日本女子独り。
私が握りしめていたマップはこれ。
バガンという地域は、空港のあるニャウンウー、旧王都の中心部のオールドバガン、現代のバガン民が多く住まうニューバガンの3つに大きく区分されます。
マップ左下のニューバガンにホテルがあったため、反時計周りでニューバガン→ニャウンウー→オールドバガン→ニューバガンのルートを実行(写真の青い線がそれです)。
そんなこんなで訪れた寺院とその見るべきところを順に写真でご紹介します。
<Leimyethna Temple レイミャナー寺院>
バガンには珍しい白い建物。塗りなおすの大変そう。
寺院の名前は「四つの顔」という意味らしく、その名の通り堂内には四方を向いた仏像がある。
しかし荒廃した壁画とキンキラの仏像のミスマッチ感が否めない。
そしてこの中におじさんが陣取ってて、断っているにも関わらず付いて周って、ガイド料を請求してくるので「NO GUIDE」(ガイドはいらない)か「 SORRY, I CAN'T PAY YOU」(お支払いできません)ときっぱり断りましょう。
※しかしちゃんとガイドをお願いした場合は気持ち分お支払いしましょう。1000チャットでいいはずです。
<Payathonzu パヤトンズー>
たまに堂内が写真禁止だったりする。ここもそうです。
ガイドブック曰く中央と東側の寺院に保存状態の良い壁画があるらしい。
が、完全に記憶がない。
<Thambula Temple タンブラ寺院>
ここが一番好きかもしれない。
中は鍵がかかっていますが、ずんずん寺院に向かっていくと近くの優しいお兄さんが鍵を開けてくれます。
ここの壁画は保存状態も比較的良いです。
よくぞこんな細い描線が残ったなと思うくらい、繊細で優美です。
どうやらヨーロッパの教会の壁面にも取り入れられているフレスコ画(漆喰画ともいう)で描かれいているようです。
フレスコ画で有名なのはミケランジェロの「最後の審判」かしら。
描かれている人体の身体の曲線がやわらかくて、女性的。
太ももとかむちむちしてそう。ちょっと美の感性が現代的なのかしら。
ちゃんと仏画のことを説明できればいいのですが、完全に専門外なのでちんぷんかんぷん。
しかし、これが1000年も残っていたと思うとすごいし、美術的に見てもかなり優れているといえる。
<Tayokpye Temple タヨッヒェ寺院>
ここはちょっと可愛らしい感性がちらほら見えます。
石灰と砂による化粧漆喰(スタッコ)による装飾。
これって…全て型とかを使わない、職人さんの手作業によるものなのかしら?人間すごい。
ちょっと可愛いライオン?沖縄のシーサーみたいな愛嬌がある。
中はちょっと暗めですが、何故か唯一修復で色が入っているのがミントカラー。かわいい。
ふざけてしまったのかな?と思うくらいファニーな壁画もあります。
<Bagan Viewing Tower バガン・ビューイング・タワー>
この近代的な建物は観光用にここ10年くらいで建てられたもの。入館料10ドルかかりますが、安いもの。というのも。
頂上にいくと360度パノラマでバガンの景色を楽しめます。
無料の双眼鏡も。
しかしですね。
頂上はガラス窓もなく、外なのですが。
めっちゃハトがいる。
ハトの巣窟化してます。常に狭い空間にハト20羽いる感じ。
というのも。
こちら一階のロビーの写真ですが。
誰ひとり客がおらん。
お客に対して、従業員の数とハトの数が過多。
なので、展望台も若干ゴーストタウンならぬハトタウンになってしまっている様子。
しかし9,10階では、隣接する高級リゾートホテルが運営するレストランがあり、
美味しくて安全なごはんが食べれちゃいます。
あとウェルカムドリンクとしてよくわからないフルーツジュースも頂きました。
女性にはうれしい綺麗なトイレもあります。※トイレットペーパーもあります。
ということで、かなりおススメなバガンタワーなのですが、
どうやら友人曰く、余りの観光客の利用度の低さと、世界遺産登録に際してユネスコ側が「景観を害している」と意見してることから近々取り壊されるという噂あり。
なので是非近々バガンに行かれる方は、是非バガンタワーをご利用くださいませ!!
さてさてバガンはまだ前半戦。
いよいよ次回の後半戦で私は迷子になります。
お楽しみに!
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ミャンマーの寺院の違いはどこにある?アラサー女子の目線で比較してみた話
こんにちは、ゆきびっちです。
※間違えてアートブログのほうに乗せてしまったため、再掲します。★をつけてくださった皆様申し訳ございません。
今回は寺院について話したいと思うのですが、寺院の中や寺院自体を一つ一つ説明しているとこれまた一万字レポート級になるので、個々の地域にどのような特徴の寺院があるか比較したものにしたいと思います。
ざっくり書くとこんな感じ。
・ヤンゴン市内:経済発展中で人口も多い都市なので、富の集中が肌で感じられる。つまり黄金の仏像・寺院。
・バガン:旧王都で荒廃している寺院が多い、黄金よりはレリーフ、壁画が多い。
・カックー:豚が掘り当てた整然とした仏塔群がすさまじい。豚やるな。
・インレー湖:水上。ねこ。
・バゴー:でかい寝ている仏像が見られる。ひたすらでかい。
・チャイティーヨー:悪路を越えた後の、山の頂上にある黄金の岩の上の仏塔。
ざっくりしすぎました?
あと私は行っていないのですが、マンダレーという地域はミャンマー仏教の中心部でそこに修行しに訪れる僧侶たちも多いのだとか。
さてさて一個ずつ書いていきますが、バガンとインレー湖、チャイティーヨーについてはまた別に旅行記と共に書いていきたいと思います。
<ヤンゴン市内:シュエダゴン・パゴダ キンキラキンにさりげなくない寺院>
ヤンゴン市内に構えるどでかい寺院。
伝説では約2500年前、考古学的には6-10世紀に建立されたとのこと。
1000年くらいのその差とは。
参道を抜けるとまず目に入る、中央にそびえたつ約100mの仏塔。
ここの金箔は本物で、2015年2月に張り替えたばかりということもあり、キンキラキンに輝いています。
この仏塔の一番上にはダイヤモンドがあるということで近くの無料の双眼鏡を覗いてみたのですが。
双眼鏡の拡大率が絶対的に足りていない問題。見えなかった。
どうしても見たい方は写真ギャラリーが別途設けられているので、そちらをご利用くださいませ。
そこで寄進された宝石による塔の先端の華美な装飾が見られるらしいです。
そしてひっそりとある129キロの翡翠でできた仏像。
こちらは鉱業省と宝石関連企業によって寄進されたもので、0.85カラットのダイヤモンド(9粒)と112.95カラットのルビー(91粒)が使われています。
これいくらになるのよ?
ちなみに寺院全体にはダイヤモンドの数は4351個(1800カラット)、ルビーは約1300個存在するとのこと。
あたしがキャッツアイかルパンだったら確実にここを狙う。
まぁお金のことばかり考えて卑しい限りですが。
仏像の数といい、黄金度合といい、宝石の数といい頭の中の計算機がショートする寺院です。
<バガン:廃墟マニア感激 旧王都の荒廃した土色の堂塔伽藍たち>
カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡で、そびえる寺院遺跡は2000強です。
ここは11世紀に、初めて多民族を制覇して立ち上げた統一国家の跡地で、3世紀ほど続いた政権下で築き上げた堂塔伽藍は60平方キロの面積に点在します。
ちなみに60平方キロはサンマリノという国、日本では喜界島と同じ面積です。
黄金の仏像を見られる寺院も一部ありますが、ここのほとんどが土埃と雨風にさらされて荒廃した寺院。
THE茶色。
建立した時代が集中しているため、一見寺院がどれも同じに見えてしまうトリッキータウン。
ここで何よりも注目してほしいのは寺院内の壁画と、風圧と水圧にめげずに色濃く残るレリーフ群。
寺院の外壁や
優美な壁画まで。
寺院によっては保護のために、伽藍内に照明を入れていないところも多いため、携帯や懐中電灯などで照らして鑑賞してくださいませ。
<カックー:鈴の音色は必聴 豚がみつけた白い仏塔群>
ヤンゴンから1時間程のヘーホーの空港から、車で片道約2時間という僻地に存在するカックー仏塔群。
往復4時間なのでロスタイム感がありますが。
本当に行ってよかった。
ココ掘れぶーぶーと言わんばかりに豚が見つけた白い仏塔群。
敷地内に整然と並ぶその姿は圧巻です。
運よく風が吹いたため、仏塔の先端についた鈴の音を聴くことができました。
山奥にあるため、人工的な音はほとんどなく
ただ鈴の音が、さざ波のように敷地内に静かに渡っていく様子は神秘的です。
思わず口をつぐみ、見えない風に目線を送ってしまいます。
実はインレー湖のインディンという場所にも、同じような仏塔群があるのですが、
そこは山の斜面にあり、制作年の違うものが入り混じっていたり全体がやけに茶色だったりなのでまた違う印象です。
神秘的で心洗われるカックーはまた後日、別途ブログでご紹介します。
<インレー湖:ねこ狂い歓喜 水上に浮かぶガーペー寺院とねことねこ>
他にも寺院はあるのですが、とりあえずインレー湖の水上に立つガーペー寺院が他のところと違うのは。
ねこがいます。
結構います。そしてまだ体躯が小さい。ねこ狂い歓喜。
寺院の内部も申し分程度に撮影はしたのですが、私含む観光客はそこに住み着いたねこたちに夢中。
運よく僧侶による説法の時間にも巡り合うことができたのですが、観光客はやはり何枚か僧侶の写真を撮ったら、ねこへと視線を奪われてしまいます。
ねこ最高。
「此処は我の場所なり」と僧侶しか座ることが許されない椅子に我が物顔で鎮座する姿にはメロメロです。
ここも別の寺院の説明も加えて別途ご紹介致します。
<バゴー:何故こんなものを作った ただひたすらでかい寝姿のブッダがしかも2体>
モン族の王都があったバゴーで有名なのは、シュエターリャウン寺院にある994年に建造されたミャンマー最古の寝釈迦像。
体長は55.4m、高さ16mでまゆげ2m。
修繕はされていて建造当時のものではないものの、仏陀の周りの装飾が細かすぎて綺麗すぎて笑えてくる。財という財を積んでいるなぁと。
しかし最近どうやらそのでかさは更新されたらしい。
ナウンドゥジーミャターリャウンという、先ほどの寝釈迦像のところからすぐ近くの寺院?の屋外に90m強の寝釈迦像があります。
それがこれ。
私の小ささよ。進撃の巨人で一番でっかいあいつよりも大きいです。これは食われる。
最近と書きましたが、建立したのは本当に1-2年前の話らしい。
そして最古の寝釈迦像の徒歩2-3分圏内にあるんだから完全に喧嘩を売っているとしか思えない。
完全にハンティングの目をしてる。
<チャイティーヨー:昼晩朝で3回訪れるべし フォトジェニックな黄金岩>
ヤンゴンから車で約3時間。
長めのお昼寝にはちょうどいいその時間を費やして向かったのは、仏陀の髪の法力で絶妙なバランスを保って、切り立った崖の上に鎮座する黄金岩。
予約した寺院から近くのホテルの名前が「MOUNTAIN TOP」だったので、嫌な予感がしたのだが。
標高1100mの山のてっぺんにそれはあります。
山のふもとまで3時間かけて行った後、トラックの荷台に乗って1時間かけていくつものヘアピンカーブを高速で越えて頂上に向かいます。
なんか気になるワードがあると思いますが、それは後日ブログでご説明します。
ここは仏像というよりは、岩です。
岩とその上にある仏塔を見に行くための心構えをしてください。
ただそれだけで心は満たされます。写真欲が存分に満たされます。
ちょっぴり先だししてしまいましょう。
昼の黄金岩。
夜の黄金岩。
夜明けの黄金岩。
ということで改めてまとめてみますと
・ヤンゴン市内:キンキラ金
・バガン:土からの壁
・カックー:白い巨塔とそれに群がる仏塔たち
・インレー湖:水上の御猫様たち
・バゴー:仏陀の寝姿×2
・チャイティーヨー:山からの岩
です。
ちなみに上記のキーワードと「ミャンマー」のワードを入れてネット検索しても、キーワードがざっくりしすぎてて、ちゃんとした情報は出てこないと思います。
しっかり地名を入れて検索してくださいね。
また再三告知したように、バガン、インレー湖、チャイティーヨーについては別途ブログを書きあげたいと思います。
それでは皆さんお楽しみに。
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アラサー女一人でミャンマー行ったらめちゃくちゃ面白かった話
こんにちは、ゆきびっちです。
みなさん、ミャンマーって国を知っていますか?
周りの人に「ミャンマーにいってきます」と伝えたところ、皆さんの反応は大体こんな感じ。
・ミャンマーって…どこだっけ?
・なんか黄色い国でしょ
・アウンサン・スーチンさん
私も正直同じ印象!!
あと仏像がめっちゃデコラティブ。
すみません、めっちゃブレてますが、仏像の裏側にLEDみたいな照明が入ってます。
日系企業も最近進出しているということでも経済新聞などで取り上げられていたりもします。
そんなミャンマーですが、実は日本と縁が深いことが判り、ここ最近の急激な経済成長は中国よりも面白い!ことになっているそうなので、ミャンマーのネット上の観光大使になるべく、レポートしていきたいと思います。
<基礎情報を伝えるのも大変だよ、ミャンマーさん>
とりあえずここを話しておかないと先に進めないので先に基本情報を話します!
<勘違いあるある1:ミャンマーは秘境じゃない>
まず、ミャンマーはどこ?ってことですが。
実は意外と近いんです。
Googleさんより拝借
日本人観光客が訪れる大人気のタイの左隣なので、乗り継ぎ合わせても8時間くらい。
ANAですと直行便が出ているので、6時間程度で着けてしまうんです。
<勘違いあるある2:ビルマ人(Burmese)は差別用語だからご注意を>
そして「ミャンマー人」と一言でいっても、実は土着の民族が135種類以上存在します。
多くのミャンマー人が民族衣装を普段着として着ているんですが、その民族衣装が民族によって異なっているため、その違いは見た目で大体分かります。
おばあちゃんたちが下に来ているのが、民族衣装のロンジー。巻きスカートみたいなもの。
私の横にいるのがパオ族のガイドさん。これも民族衣装です。
方言の有無はわかりませんが、公用語はミャンマー語です。
日本はほぼ単一民族だから結構新鮮。
ちなみにミャンマー人を英語でBurmese(ビルマ人)と称することがあるようですが、それは間違い。
というのも、「ビルマ人」はミャンマー人の中でも「ビルマ族」のことしか指しません。
なので、そういう風に言ってしまうと他の民族の存在をかき消してしまうことになるのでその表現は避けましょう。
日本語の「外人=Outsider」と同じような感覚ですね。
<勘違いあるある3:首都はヤンゴンではない>
今回ミャンマーの旅でお邪魔したのは、ヤンゴン、バガン、ヘーホー(インレー湖、カックー)、チャイティーヨー、バゴーですが。
首都は国際空港のあるヤンゴンではなく、ネーピードーというヤンゴンから車で北へ5時間くらいのところ。らしい。
元々軍事政権下ではヤンゴンが首都でしたが、遷都したとのこと。
その理由は諸説あるのですが(むしろ近現代の話なのに正しく伝わっていないのがおかしいと思うのだが)、最も論理的な説としてはヤンゴンが既に経済的に成長していたため、政治的主軸を別の都市に移して、二大都市をつくろうという目論見だったと(結果うまくいかなかったようだけどね)。
その説の対抗馬としては、首相が占いで決めた説。
そしてこっちのほうが有力な説として囁かれているのは信心の強いミャンマーならではなんだろうなぁ。
<勘違いあるある4:日本の仏教≠ミャンマーの仏教>
ミャンマーにおける仏教は日本で広まっているものと実はちょっと違います。
ので、日本のお寺へのイメージをそのまま抱いたまま拝観してしまうと混乱で泣きそうになりますのでご注意ください。
日本の仏教は大乗仏教、つまり僧侶が祈ることで仏教徒全員が極楽浄土に行けるという考えのものですが、ミャンマーの場合は上座部仏教といい、仏門に入り修行した人ほど極楽に行けるという考えで個々人の信心が大切になります。
そのため人々は徳を積むために、出家したり人々に親切したりします。
街中や寺院にもある水ガメは、道行く知らない人が自由に飲めるようにと用意しているもの。なので、これを用意することも功徳を積むことにつながります。
現地に住む友人曰く、日本人の女性が一人でも住めるくらい安全らしい。※でも一応夜は気を付けてね。
ということで、最も修行をしている人、寺院にいる僧侶たちが自然と社会的地位が高くなっていったのです。
そして日本の仏教とは異なり、出家した後に結婚することはもちろんできません。
タイやラオスの僧侶もそうらしいのですが、女性に触れることも話すこともできません。ましてや、ねぇ?
ということは皆さん魔法使い、中には賢者クラスもいるというわけです。
私の知り合いの日本のお坊さんと話すとどいつもこいつも女性関係の話ばかりなので、赤茶の袈裟を見ると涙が出そうになりますね。
少年よ大志を抱け。
<勘違いあるある5:黄色ではなく黄金色のミャンマー。富の集結の園、寺院。>
ミャンマーは黄色い国の印象ですが、元々は金の色です。
この色はミャンマーが敬虔な仏教国であることに起因しています。
余り説明がうまくないのでざっくり話すと。
先ほど僧侶の社会的地位が高いとお話しましたが、では元々の権力ある人々、特に王家などはそれらと僧侶たちとどう折り合いをつけていたのか。
権力者はやはり政治経済を担うため、出家することはできません。
ではどのように権力者はその力を民に誇示するのか。
王権神授説って昔歴史の授業で学んだと思いますが、近いものがあります。(神様じゃないけど)
僧侶たちが仏の代わりに王家を認めることで権力を与え、反対に王家は自ら徳を積むために、また認めてもらうために寺院を建立します。
そしてヨーロッパの王侯貴族の城や教会にも見られるように、その権力や財力は寺院の装飾に反映されます。
つまり、金を使いまくった。
黄金がないときには装飾的なレリーフや緻密な壁画、仏の大きさに比例したりします。
それらの寺院は、日本の廃仏毀釈のようなことがあったわけではないので、自然災害が起こらない限り、それを補修する権力者が去らない限り、残り続けるわけです。
そのため、ミャンマーのあちこち、というか観光地のほぼ全てが寺院です。
今回の旅でも20以上周ったんじゃないでしょうか?知らず知らずのうちに上座部仏教についてめちゃくちゃ詳しくなります。
ちなみに現代において黄金を保善できない寺院、もしくは新しく建立した寺院については黄金の代わりに黄色の塗料が塗られている様子。
ミャンマー語の<Shwe>は<黄金>という意味なので、<Shwe>とつく寺院は、今でも金箔が張り替えられ眩く、光り輝いています。
ヤンゴン市一番の大きい黄金の寺院、シェダゴン・パゴダ<Shwedagon Pagoda>は国家予算の三分の一くらいの財力をもっているのではないかとまことしやかに噂もされています。
これね。
しかし、その補修費用はどこから集まるのか。
国や州による文化政策もありそうですが、ほとんどの場合、人々の寄進によるものじゃないでしょうか。
黄金の石で有名な寺院の寄進箱はこちら。
これで一日分なのか?
日本の年末年始の御賽銭と同じくらいの金額が日常的に集まっていると考えると、なるほどって思いません?
さて、基本情報のためにブログ一回分を使い切ってしまいました笑
ただここら辺は、ガイドブックや現地のガイドさんからも拾える情報です。
なので今後(何回で終わるのか全く見当もつかないけれども)、現地の観光地情報を含めてローカルネタを話していけたらと思います。
観光大使にはあるまじき話が出てくるかもしれませんが 笑
多分皆ミャンマーに行きたくなると思いますよ。
それでは♪
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深夜のタクシー運転手さんからエグめのタクシーあるあるを聞いた話
こんにちは、ゆきびっちです。
完全に自撮りが欠品したため、昔友人に撮られた不細工ショット載せます。何故こんな悪意ある写真を撮ったのか、親友よ。
皆さん、新年会などで飲みすぎたりしていませんか?
私は先日例のごとく仕事後に飲んだくれて、深夜にご機嫌でタクシーに乗り込んだのですが、運転手さんと話が盛り上がってしまいまして。
というか酔っ払いの私以上に運転手さんがハッスルして色々な話をしてくれました。
まさか最後に運転手さんにかけた言葉が「命だけは大切に!」になるとは思ってもいませんでしたよ。
ということで、今回はタクシーの運転手さんに教えてもらったタクシーあるあるをお伝えしたいと思います。
※注意:ちなみに今回はあくまでもお一人の運転手さんから聞いたお話であり、タクシーの運転手さん全員が全員、今回の内容と同じことを考えているわけではありません。ご注意ください。
「何故か手を上げてもタクシーが止まらない 実はNGな呼び止め法」
①スマホの画面・ライトを照らして呼び止める
これをやっている人結構いると思うんですけど。
実は運転手さんをイラッとさせる行為NO.1とのことです。まじか。
乗客側の言い分としては「夜道が暗いから自分の存在を知らせたい」。
しかし、どうやら同じように昔、携帯電話もない時代に夜のお仕事の女性が、タクシーを止めたいときにライターの火をちらつかせていたとのこと。
確かにいきなり知らない人に火をちらつかせられるなんて、ちょっと怖いし、侮辱されている気がしますよね。
それを想起させるということで、失礼な行為に当たるとのことです。
運転手さんいわく「夜道でも普通に手を挙げてもらえればわかります」とのこと。
皆さん気を付けましょー。
特に若い方でやる方が多いらしく、スマホ画面の明かりが見えると条件反射的に「クソガキ」とつぶやくらしいです。
いくらなんでもぶっちゃけすぎだよ、運転手さん。
②移動しながら呼び止めようとする
これはタクシーにスルーされやすい呼び止め方法とのこと。
え、なんで?
やはりタクシー運転手さんも稼ぎたい!ので運賃が高くなる、長距離の乗客を乗せたいところ。
では長距離か否かをどこで見分けるか。
長距離の人は、歩いても体力をそぎ落とすだけで路肩で倒れてしまう可能性があるため、タクシーを呼び止めるときはジタバタせずにじっと止まって待つ。これは確実な生存方法ですね。
しかし反対に近距離の人は周辺の地理感覚もあるので、待つ時間にも効率性を求めて、少しでも家の方向に進んで歩き出すという。
確かによく考えればそうですよね。
ちなみに一番平等で効率がいいのは、やっぱりタクシー乗り場から乗ることなので、諦めて列に並んだほうがいいですよと諭されました。
運転手さんの中には頑なにタクシー乗り場からしかお客さんを乗せない方もいらっしゃるらしいです。
へい、並びます。
「小噺集:タクシー乗客あるある」
①美人には止まらないが、男性グループには止まる
「これはネタの宝庫だぁ!!」と調子に乗った私は気になってちょっと質問してみました。
「手を挙げている人が美人だとすぐ止まってくれますか?」
「それはない」
即答すぎる即答でした。
ばっさりだー
一番止まるのは「男性3-4人のグループ」。
各々の家を周るため走距離を稼げるとのこと。男女グループでも同じですよね。
但しコンビニの袋を持っていたらNGとのことです。
酔いどれ集団の危険性があるからなのか。気を付けましょう。
②タクシーの運転手さんへの態度でわかる高級住宅街の本当の顔
運転手さんにも得意な地域、人気の地域があるらしく、その中でも目黒区 自由が丘駅はどうやらホットスポットらしい。
ただ自由が丘駅から乗車する人は大体ご近所さんで走距離もそこまで伸びないとのこと。稼げるわけではないのに、何故そんなに人気になのか。
理由を聞いてみたら
「(乗客の)民度が高い」
とのこと。
!!!民度!!!
どうやら近距離走行でも会話が多く、丁寧なお客さんが多いため、どこでどんな人を乗せても安心安全、気持ちよく走行できるとのこと。
また気になって、某S区S地区(高級住宅街)もそうなんですか?と軽く突っ込んでみたら、
空笑いした後に一言
「あの(地区の)人たちは私たちを人間とは思っていないので」
エライものを聞いてしまった感が否めない。
どこの地区にお住まいの方でも、運転手さんには丁寧に接しましょう!
知らないうちに民度が測られるぞ!
「確実に?流しのタクシーを呼び止められる 古典的な方法」
ではどうしたらタクシーを確実に呼び止められるのか。
深夜のテンションだったのか、運転手さんも楽しくなっちゃったのか、かなりエグイお答えを頂きました。
「万札をちらつかせれば一発だよ」
一番出てはいけない答えが出てしまった。
今の時代にはえげつないよ!!
ちょっと予想はしてたけど、本当にその言葉が出てくるとは思わなかったよ!
それよりも何よりも仮にも乗客に話してしまって、この運転手さんは本当に大丈夫なのだろうか?
どうやらバブル時代を経験された運転手さんに多いらしいのですが、「チップも含めてこれ(万札)で行ってください」作戦にはメロメロらしいです。
「え、でもコンプライアンス的にはどうなんですか?」
「ははは」
「ははは」
「・・・」
流された。
ちなみにこちらの方法は、運転手さんによっては、また同乗される方によっては不快に感じる方もいらっしゃいますので、実践される場合は自己責任でお願い致します。
私はイヤ。
他に有益なプチ情報として、車体の前方横に記載されている地名はその車両の事務所、発出所?とのこと。
なので、その記載地区が目的地周辺であれば、その地区の地理については運転手さんも把握しているらしいので、「行き方を説明しなくても目的地まで連れて行ってほしい」という方はチェックしてみてください。
本当にちょっとこの運転手さん大丈夫かな?って思うくらいに色々お話を聞かせて頂きましたが、改めて繰り返します。
今回はあくまでもお一人の運転手さんから聞いたお話なので、タクシーの運転手さん全員が全員今回お話した内容と同じことを考えているわけではありません。
ご注意くださいませ。
私はよくタクシーの運転手さんとか呑み屋のおっちゃんたちに絡まれるほうですが、こんな話をしてくれる方は大歓迎です。
ちなみに冒頭のセリフのエピソードはちょっと掲載するには怖いので割愛しました笑
それでは皆さんも楽しいタクシードライブを♪
年始に30年以上前にできたであろう昭和風卓上ダイアリーを褒めちぎる話
こんにちは、ゆきびっちです。
明けましておめでとうございます。
さて、年末のブログではミャンマーについて書くと言いましたが、早速約束を破ります。こんな感じで2016年も参りますのでどうぞ宜しくお願い致します。
さて、みなさんこちらはご存知ですか?
こちら文運堂さんのKOKKA デスクダイアリーです。
日めくり式のカレンダータイプのメモ帳?です。
みなさんのおじいさま、おばあさまのおうちでご覧になられたことがあるのではないでしょうか?
黒電話が横にあったら完璧なまでのTHE昭和デザインです。
こちら取引先さんからのお年賀で頂いたのですが。
・セレクトが渋すぎる
・懐かしい
・逆にオシャレ
ということで事務所でお隣のチームを交えて大盛り上がりしてしまいました。
ちなみに組み立て方はこちら。
カレンダーの穴にU型の金属バーを挿して
土台の穴につっこむ
穴は4つあるので、全てに入れ終えたら
裏側にこんな感じで金属バーが出てくるので
ちなみに、上の写真の「日本紙製品工業団体連合会」という文字が妙にグッときます。
ネジで締める。
ほい、完成。
ちなみに組み立ての説明書は箱の中にも入っていなければ、箱の外側にも設計図らしきものは一切描かれていないという
まさかのユニバーサル・デザインなのかな?
これを組み立てられなければ、あなたのところの発注は受けません なーんてメッセージだったりしてね。
若干先輩に教えられながら組み立てたことはご内密に。(一回失敗した)
※ユニバーサル・デザイン:文化・言語・国籍・老若男女・能力の違いを問わず誰でも利用ができるデザインのこと。
さて、私たち素敵アパレル女子たちがこのカレンダーの何に萌えたかというと。
① 紙のペラペラさ
ペラペラさというか、薄さというか、裏面への映り方というか。
最近こういう紙って見ないですよね。
大人の油分がなくなった指でもめくれてしまう薄さは貴重です。
② 使えるのか使えないのか分からない穴ぼこたち
土台の右側にはこのような穴ぼこがございまして。
穴の大きさから推察するに、上からおそらく、ハンコを入れる穴、鉛筆立て、鉛筆入れ・・・。
あれ、鉛筆穴が二つもある?
と思ったのですが、鉛筆は先がとがっているのでお年寄りの方などにとっては、鉛筆を立てるよりも尖った先を斜めにして三つ目の穴に入れるほうが安心安全なんだろうなと。
まぁ、しかし
鉛筆もってないけどね、現代人
ということで、現代においての正解はこちらかと。
ボールペンで唯一斜め穴に挿せた子がなんとも奇怪なリャマ・ペン。ちとこわい。
そして邪魔。
使えるか使えないのか分からない、このデザインにもうUKI UKIしちゃいます。
③ 情報量の多さ
毎月の中表紙に、その月の日の入りと日の出の平均時間が記載されている。
いる?その情報。
あとは誰が描いたか分からないけど、町のおたよりとか保険便りとかによく見かけるレトロな絵。
妙な安心感はなんなのかしら。
ちなみに日めくりのところもこんなに。
ちなみに「本日より45日目・・・」とかのくだり。
え、なんかそんなに日々においてカウントダウン必要?なに妊活用?葬式用?とアラサー2人で必死に悩んでいたのですが、そういえば我々メーカーだったなと。
なるほど納期管理用か。結構使えるかもしれない、このこ。
あと日めくりのほうの下には月毎に決まったテーマで、マナー指南?が書かれています。
すみません、勘違いしてました。
もうあまりないですよね、公衆電話。
こういった時代錯誤感がとても好きです。VIVA1990年代。
そしてちょっぴり戦慄した、こちらのページ。
そう、ゴールデンウィークの開始日という、ちょうどいいタイミングにこの一言プレッシャー。(母の日はこの日から大体2週間後)
「やっと休みに入るなーちょうどこの日からかー」と仕事の合間にページをめくってみたら、
ドンッ
ちなみに父の日前にはこういった文言が一切なかったので、お父さんたちの日々の気苦労なのかなんなのかをこのデスクダイアリー一つからも見て取れますね。お父さんがんばれ。
ふぅ・・・書き尽くしました。しあわせ。
ちなみにこれだけ商品をイジッておいて気まずいのですが、こちらのデスクダイアリーを作られている文運堂さんのホームページはノートの製作過程を見られたり、コンテンツが充実していましたので是非見てみてください。
個人的には会社のマークがめっちゃ可愛いと思う。
あと、現代っぽいデザインもありましたが・・・
絶対こっちのほうがオシャレです!!
D&DEPARTMENTとかで売ってそうでしょ?
2016年にも販売され、メモ部分がタイムライン式になっていたりと進化しながらも、何故か鉛筆穴と組立式は変わらないという頑固さを感じるデザインにきゅんきゅんしてしまいました。
今回は奇跡的にこのような商品と出会うことができましたが、今年も心を大きく揺さぶられるような素敵な品々とのご縁を結んでいきたいと思います。
こんな感じで(できればもうちょっと文章をレベルアップさせて)こちらのブログはまた一年、書いていきたいと思います。
改めて宜しくお願い致します!
ちなみに
はい、ね、 宜しくお願い致します。
2015年ゆるくまとめたベスト3記事
こんにちは、ゆきびっちです。
もうひとつのアートブログのほうでもまとめましたが、こちらのほうでもブログの人気記事をまとめたいと思います。
とはいってもgoogle analyticsを入れてなかったので(うっかり)
独断と偏見によってピックアップします。
しかしこちらのブログはアートブログに比べてテーマが煩雑なので、
当たり外れが大きい。
そのため自分の設けるテーマのブレ幅が大きすぎてですね、笑っちゃうくらい。
ある意味で私の気分屋と適当さ加減が絶妙に出ているので2016年もこのままで行きたいと思います。
<Facebookでのシェア数763のお化け記事>
サバイバルゲームに初めて参加したときの記事になりますが、サバゲ―関係者のシェアの多さよ。
ちなみにまだこのときも含めて2回しか行ってません笑 すみません、エセで。
来年は電動ガンを買いたいなとは思っているのですが、ネットで見ていたらこんなのを見つけました。
撃ちたい!!!!悪い顔してゲラゲラ笑いながら撃ちたい!!!!
不二子か薬師丸ひろ子か!!
来年のサバゲ―記事の目標としては「ゆきびっち電動ガンを買いに行く」にしたいと考えています。撮影協力してくださるお店さんゆるゆる募です。宜しくお願い致します。
<読んでほしい旅のアイディア集 <旅シリーズ>>
海外出張によく行かれる方からの共感や、海外旅行に行こうとしていた友人たちから支持頂いた記事。
飽きっぽい私が最後までちゃんとテンションを保ちながら書けたシリーズもの。貴重です。
実は来年また海外に行く予定なので、そこでまた思い出すことがあったら外伝として書きたいです。
ちなみに個人的に好きな記事は、このシリーズの最後のこちら。
最近全然こういう面白話が身に起こっていないので2016年はアグレッシブに攻め込みたいですね。
実はこのブログは「より良い生活のために良いものを薦める」という隠れテーマを持っていたことをすっかり忘れていました。
そういえばあたしそのためにブログを書き始めたんだった。
少々ネタに走りすぎました。
ということで最初に書いたこの記事が本テーマに準じたものになっております。
いやーやっぱり年末は初心に戻るべきですね。
さすがに心が洗われます。
アートブログのほうにも書きましたが実は「有言実行」というのが大の苦手でして。
言ったらそれで完了した気になってしまうヒドイ人間でして、ブログのネタも酔った勢いで友人に話をして、家に帰ったら書く気が失せるということが何回かありました。うわぁ。
ということで、2016年の目標は掲げません。
「無言実行」
きゃーかっこいい。
敢えて書くのならどうやら10年くらい連続で言っていて未だ達成されていない
「まともな人間になる」
です。
あ、あと「酒癖直す」か。
直近の1月、2月の目標として、
・ミャンマーにいく
・タイにいく
・ブログがんばる
の三本です。
目標というか予定ですが。
なのでおそらく1月の更新内容はミャンマーに関することになると思います。
多分ね。
来年1月は私の記念すべきジャスト30の誕生日もありますので、紫のバラの人からの電動ガンか実弾用サングラスか土地の権利書をお待ちしております!
それでは今回もぐだぐだと書き連ねるような締まりのない記事になりましたが。
最後に改めて、
2015年はブログを始めたことをきっかけに多くの方々と出会い、またその方々を通じて色々と関係の輪をつくることができました。
その中で貴重なお話や体験をさせて頂き、ひたすら馬鹿笑いをした一年になりました。
ありがとうございます。
そして読んで頂いた皆様にも、ブログを通じてお会いでき大変うれしく思っております。
少しでもブログを読んでくすりとなって頂けたら、また人生のヒントになって頂けたらこの上ない幸せです。
2016年もちょっと酔っぱらったおっさんのテンションで、人生に旨みをもたらすヒントをブログでご紹介していけたらと思っております。
また来年もどうぞ宜しくお願い致します。
2015年12月31日 ゆきびっち