おっさんアラサー女の欲まみれの戯言集

見た目はキラキラ女子、中身はおっさんのアラサー女のゆきびっちがアート以外のことを語るサブブログになります。

不思議がいっぱい アラサー女も困惑のブタから竜まで カックーの謎

こんにちは、ゆきびっちです。

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今回はちょっと真面目に神秘的な仏塔群カックーについてレポートしたいと思います。

 

ヤンゴンから北へ国内線で1時間程のヘーホーの空港から、車で片道約2時間という僻地に存在するカックー仏塔群。
ここは環境保護のためかパオ族のガイドさんを雇ってからでないと訪れることはできません。

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空港から約1時間の町タウンジーにある事務所まで車で向かい、ガイドさんをピックアップします。
ちなみにガイドさんとのコミュニケーション英語がメインなので頑張りましょう。
一応、今後説明が分かるように一部()でガイド時に使われた英語表現を記載していきます。

 

のどかな畑を眺めていると何の予感もなく、突然出てくるカックー

f:id:WOMANKIND:20160206230337j:plain千と千尋の神隠しの冒頭シーンみたいに、森の木々を越えて突然開けてバーンみたいな、秘境感が欲しかった。

カックーは2478基の仏舎利塔(Stupa)が整然と林立する寺院遺跡

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紀元前3世紀に最初の白い仏塔を建立した後、12世紀にバガン王朝統制下で君主が地域住人に対して仏塔(Pagoda)の寄進(Dedication, 動詞:dedicate)を命じたため、このような姿になったとのこと。

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さて、仏舎利塔群ですがそこに施されるレリーフは時代や寄進者の財力によって異なります。
中にはわらわらと人形が仏塔に張り付いているものもありますが、それらは仏の使い(Angels)やブッダ(悟りを開いた人)を表しているとのことです。

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ミャンマー地震もあるらしく、カックーも過去に被害を受けていたようです。

長年土砂に埋まっていたことか、地震が起因しているのかわかりませんがいくつか崩れているものや、または補修されているものもあり、土台は昔のものだけど、上部は最近ものという混合バージョンも見られるので目を凝らして見てみてください。

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土台と上の色が違うのでこちらは混合バージョンです。

また寺院のあるところには破損した仏像の墓場みたいなのもあります。

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仏像の身体のパーツがごろごろと転がっている。。。
墓場というよりは物置小屋にごっそり入れたみたいな感じで若干ホラーです。
なんというかミャンマー人の仏に敬意を表するボーダーラインがよくわからなくなる時があります。これはいいのかい?

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仏塔の先端には鈴がついた笠(Cap)がついており、風に揺られると心洗われる繊細な音色が空から降り注ぎます。

この音を目当てに訪れる方も多いようです。
YOU TUBEにアップしましたので是非その音色をご堪能ください。


Khakku ringing

ここはパオ族、シャン族の二つの民族(Migration)が入り混じる地域で昔戦争した(Civil war)といわれる境界線(Border)もカックー遺跡の裏から見えます。

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正直どこが境界線なのかわからなかったけど、この写真に写ってるどっかがそう。

先ほどからお伝えしているパオ族ですが、どうやら竜の子孫という伝説があるらしい
英語での説明があまりにも伝説として吹っ切れすぎて、本当かしら?とネットで裏を取ろうと思ったんですが、まぁどれもこれも話の大筋は同じだが詳細がバラバラ
ということで私が聞いた話をそのまま話すこととします。

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人間の男(Father:写真左)が森に訪れた際に美しい竜族の女(Mother:写真右)と出会い、恋に落ちたが男は森を去ることとなる。
竜族の女は身ごもり(はやいな)、やがて卵を産んで男の帰りを待っていた。
しかし男が再度森に訪れたとき、彼が目にしたのは女の姿ではなく、竜が卵を守る姿だった。
恐ろしくなって男は逃げ出し、女は悲しみにくれながらも竜と人間のハーフの子を産み、そしてその子供がパオ族の起源となった。

 

とのこと。
まぁ逃げるよね。
お父さんの職業ですが、私はHermit世捨て人言われたときに瞬時にジョースターのスタンド:ハーミット・パープルが浮かんだ)と聞き、ガイドブックには錬金術、他の人のブログには超人と書いてある。どれも印象が違うから統一してほしい

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ちなみにパオ族の女性の濃色の民族衣装は(ポリエステル混の案外スポーティな素材だった)、竜のうろこを、頭の巻物も竜の角などを表して自分たちが竜の子孫であることを忘れないようにしているらしい。

 

そして最後に、カックーのオチはといえば。
この神秘的な場所を豚が見つけたってこと。
寺院の一角に突然、ガラス板で囲まれて重宝された黄金の豚が現れます。

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トリュフを見つける豚がいたり、空飛ぶ豚がいたりと豚のポテンシャルの高さには驚かされるばかりですが。
ガイドさんに説明されているときにどうリアクションすればいいか分からず、
またガイドさんも「豚が見つけたから、豚にお祈りする」以外何も話せなかったらしく、2人で無言で豚の前に立ち尽くす姿はなんともいえない感じになってしまいました。

 

さて、そんなこんなでミャンマー旅行記も折り返し地点にきました。

次は、一旦ミャンマーの現状についてをアップします。

 

それでは♪

 

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