<旅シリーズ>スリの回避方法についてアラサーが偉そうに語る話
こんにちは、ゆきびっちです。
これはあれです。酔っぱらってるときに撮影者に威嚇したら鼻の穴が開いてしまっただけです。
とりあえずこちらで最後になります、<旅シリーズ>。
今まで役に立たないお話しかしてきませんでしたが、今回は多分リアルに役に立つ情報になるかと思われます。
実は私、とりあえず社会人になって様々な国に旅行に行きましたが、一度もスリに遭ったことがありません。
どうやらパリ、ミラノなどの常連?の日本人観光客は必ず一回はスリはやられるらしいのですが、自慢ではありませんが一回も被害に遭ったことがありません。
(出張でパリは4回くらい、ミラノ3回くらい行きました。回数あやふやです。すみません)
ということで、私を「スリ回避のプロ」と言っても過言ではないと思うので、スリの被害に遭わないように個人的に心がけていることを今回はお伝えしたいと思います。
第七条:スリ被害は慢心から ゴルゴ13になりきって回避せよ
すみません、突然出てきたゴルゴ13が気になるかと思いますが、とりあえずヨコに置いといて。
まず心得をご紹介の前に、スリの被害とはどういったものがあるのかをお伝えします。
バイオレンス度★☆☆☆☆
ポケットから財布を抜き取る
よく国内でも男性の場合、パンツの後ろポケットに財布をいれておきますが、これは海外では言語道断でやってはいけません。多分秒殺でやられます。
バイオレンス度★★☆☆☆
バッグを強奪する
一瞬の隙を狙って行われる犯行。観光地などでよく写真撮影やガイドブックなどに気を取られるとやられます。
別の場合、気の良さそうな雰囲気を醸し出した町にいる「写真を撮ってあげるよ」の人も注意。カメラを預けた瞬間、走り出すケースあり。
バイオレンス度★★★☆☆
バッグの底をナイフで切って、財布を抜き取る、強奪する
人ごみや地下鉄の待ち合わせの際などに起こるのがこの手。結構気付かれないらしく、その穴から財布以外の大切なものも抜かれるので注意が必要。
バイオレンス度★★★★★
殴ってバッグを強奪する
バッグ以外にiPhoneなどを盗る際に起こりうること。これは観光客だけでなく、その土地に住む現地の方でも被害に遭っています。もう、こうなるとバトルマスター級まで鍛え上げないと反撃は不可かと。
まだまだあるかと思いますが、実際に被害に遭った方の話を聞くとこんな感じ。
あとは、酔っぱらったときを狙われたり、お買いものに夢中になってカメラなどを一旦机の上とかに置いたときに置き引きに遭ったりや店員に盗まれたりという被害もあります。
案外、アジアよりもフランス、イタリア、スペインなどのほうで被害が多いようです。
余談ですが、アメリカや南米などの場合は、単に盗まれるだけでなく、命の危険もあるので、そういった地域で「金を出せ」と言われたら、惜しまずにちゃんと払いましょう。これは本気。
メキシコに遊びに行ったときは、現地の方が集まるルチャ・リブレ(メキシコ版プロレス)の試合の会場では出入り口に、会場警備員の方がショットガンに指をかけた状態でスタンバイしておりました。
そんな警戒レベルです。
それではいよいよ、どのようにスリに気を付ければいいのかお伝えしたいと思います。
<基本編>
①財布は必ずバッグの中に
基本中の基本ですが、財布は必ずバッグの中に仕舞いましょう。
ちなみに安全かと思われるウォレットチェーンですが、スリ側としてみれば切ってしまえばいいだけなので何の効果もありません。必ず「よく探さないと見つからない」ところに貴重品は隠しましょう。
②バッグはできるだけ身体に密着させておく
バッグはファスナーがついているもので、且つ、身体に密着するように装着しましょう。
もしくはバッグに常に手をかけていてもOKです。
それの何がいいかって、持ち主の意識が常にバッグに向いているということ。
例えば奪われそうになっても反射でバッグを掴むことができるし、誰かがバッグに触れたとしても違和感を覚えることができます。
スリの対策方法でよく、バッグのファスナー部分に鍵をかけるとかありますが、それだとバッグに対する安心感が増してしまって意識がそちらに向かないので、個人的にはNGかなと。
常に危機感を持っておくくらいがちょうどいいんだと思います。
③財布を分ける、外貨を余分には持ち歩かない
前回でも書きましたが、改めて。
どんなに危機感をもっても、その斜め上を狙ってくる場合もありけり。
なので、必ず普段使用している財布と、旅行先の財布は分けたほうがいいです。
あとアメリカとかだとカードの読み取り詐欺などもあるため、できるだけ現金で過ごしたい。逆に外貨はもたずに、カードだけって人も多くいますが。
個人的には、面倒ではあるけれども、一日一日使う額を決めて、外貨用の小さい財布に外貨とカードだけつっこんでおきます。
そうすれば万が一スリに遭った時、被害額は少なく済みます。
それでも心配な方はカードも別のポーチとかに入れておけばいいと思いますよ。
<ゴルゴ13編>
やっと出てきました、ゴルゴ13。でもそこまで深追いしませんのでご注意ください。
それではどのような人がスリを仕掛けてくるか。どんなタイミングで襲われるのか。
ゴルゴ13になりきって、想像してみてください。色々な可能性が考えられます。
①敵は未知数。子供でもおばあちゃんでも敵は敵
先に言っておきますが、旅先では色々な方に会い、その人たちと違う価値観を共有しながら思い出を作るのは素敵なことです。
でも、知らない人であることは覚えておいてください。
というのも、スリを働く人は老若男女関係ありません。
国籍も肌の色も関係ありません。やる人はやる。
また男同志の友人のペアもありうるし、男女の仲睦まじそうなカップルの場合も、小さい子供を連れた親子の場合もあります。
何を言いたいかというと、誰かに話しかけられたとき、どんな場合でも油断はしないことです。
②特にスリの多い地下鉄のホームでは俺の背後に立つな
スリの多い都市で気を付けなければいけない場所が、地下鉄のホーム。
これはパリに住んでいる方から聞いたのですが、どうやらスリは地下鉄のホームで既に狙いを定めており、ターゲットが乗車したときには既にスリは完了しているらしいのです。
まさかの、お前はもう既にスられている状態です。
詳しくお話をすると、こんな感じ。
あなたが仮に海外の地下鉄を利用するために、ホームで電車を待っているとします。
海外の地下鉄のホームでは、乗客たちが日本みたいにキレイに並んで乗車待ちをしているわけではありません。人がところ構わず、ごちゃごちゃといる感じ。
あなたはいつもどのようにして電車を待ちますか?
本を読むでしょうか、音楽を聴いているでしょうか、もしくはスマホをいじっていますか?
電車が到着するアナウンスが聞こえてきました。
ホームに人が更に増えてきます。
そのような間に、実は、既にスリはあなたの真後ろを陣取っているのです。
電車が駅に着き、お客さんが下り、あなたが電車に乗り込もうとするとき。
あなたの意識は当然、電車から降りる人、一緒にこれから乗る人に気を取られますよね。
そのとき、スリは一瞬の隙を見てあなたのバッグから財布を抜き取っています。
そしてスリは電車には乗らずに、そのまま駅に留まります。
一方あなたは無事電車に乗り、安堵し、ふとバッグを見てみると、「あ、財布がない」。
しかし、もう扉は閉まり、電車は発車、パニックになっているあなたをよそに、スリは扉の向こう側の駅のホームであなたの財布をもってニンマリ顔。
スリは追いかけられる心配もなく、あなたの財布を握りしめて、帰路につくのです。
ということで、地下鉄のホームでは必ず背後に意識を配ること、です。
もしくは地下鉄のホームに入る前にバッグを抱え込んでしまうのもいいかもしれません。
<最後に:慢心せずに腹八分目の旅を楽しむ>
ここまでスリに対する個人的な心構えをお伝えしてきましたが、何よりも一番大切なことは「自分には絶対起こらない」と慢心しないことです。
特にガイドさんがいたり、グループで行動したりする観光の場合、その仲間といれば日本と余り変わらないような感覚に陥りますが、いる場所は全く違います。
とはいっても、せっかくの海外旅行を終日ビクビクして過ごすのはナンセンス!
では、どうすればいいのか?
個人的には、私が出張でスリ被害に遭わないのは、ほとんど一人で行動しているからだと思っています。
一人でいると自分のことは自分でしか守れないため、海外での生活を楽しみつつも、最終的なところでは警戒しているからです。
旅行先だとどうしても「非日常」を感じたくて、いつもはやらない行動を取ってしまうことってありませんか?
普段はお酒飲めないけど、せっかくだからワインを飲んでみようかとか。
せっかく来たんだからちょっと裏道を通ってみようよ、すぐ引き返すからとか。
もちろん、それも旅の一部分として最高に楽しいのですが、一個タガを外してしまうと「全部無礼講!!なんでもこい!!」となってしまうのはちょっと待てよと。
「旅先だから!」というのは一番悪い言い訳。
旅先だからってこんなに水しぶきあげて水中ショーを始めちゃいけません。迷惑です。
だから、旅を一番安全に楽しむ方法は
・日本と違うことを良い意味でも悪い意味でも楽しむこと
・最後の一歩は警戒して、旅の満足度を腹八分目にしておくこと
です。
極論、警戒を怠って死ぬことはあるけど、旅に100%満足しなくても死ぬことはないんです。
まぁ前回の出張で赤ワインを飲みまくって酩酊した状態でミラノの町を歩いた私が言うのもなんですが。
ちゃんと無事にホテルのベッドで寝っ転がっていてくれて本当によかった。
ということでこれから海外にお出かけの皆様も、腹八分目の楽しみを心がけてみてくださいね♪
また何か<旅シリーズ>で書きたいことが見つかったら書きます♪
それでは。