アラサー女一人でミャンマー行ったらめちゃくちゃ面白かった話
こんにちは、ゆきびっちです。
みなさん、ミャンマーって国を知っていますか?
周りの人に「ミャンマーにいってきます」と伝えたところ、皆さんの反応は大体こんな感じ。
・ミャンマーって…どこだっけ?
・なんか黄色い国でしょ
・アウンサン・スーチンさん
私も正直同じ印象!!
あと仏像がめっちゃデコラティブ。
すみません、めっちゃブレてますが、仏像の裏側にLEDみたいな照明が入ってます。
日系企業も最近進出しているということでも経済新聞などで取り上げられていたりもします。
そんなミャンマーですが、実は日本と縁が深いことが判り、ここ最近の急激な経済成長は中国よりも面白い!ことになっているそうなので、ミャンマーのネット上の観光大使になるべく、レポートしていきたいと思います。
<基礎情報を伝えるのも大変だよ、ミャンマーさん>
とりあえずここを話しておかないと先に進めないので先に基本情報を話します!
<勘違いあるある1:ミャンマーは秘境じゃない>
まず、ミャンマーはどこ?ってことですが。
実は意外と近いんです。
Googleさんより拝借
日本人観光客が訪れる大人気のタイの左隣なので、乗り継ぎ合わせても8時間くらい。
ANAですと直行便が出ているので、6時間程度で着けてしまうんです。
<勘違いあるある2:ビルマ人(Burmese)は差別用語だからご注意を>
そして「ミャンマー人」と一言でいっても、実は土着の民族が135種類以上存在します。
多くのミャンマー人が民族衣装を普段着として着ているんですが、その民族衣装が民族によって異なっているため、その違いは見た目で大体分かります。
おばあちゃんたちが下に来ているのが、民族衣装のロンジー。巻きスカートみたいなもの。
私の横にいるのがパオ族のガイドさん。これも民族衣装です。
方言の有無はわかりませんが、公用語はミャンマー語です。
日本はほぼ単一民族だから結構新鮮。
ちなみにミャンマー人を英語でBurmese(ビルマ人)と称することがあるようですが、それは間違い。
というのも、「ビルマ人」はミャンマー人の中でも「ビルマ族」のことしか指しません。
なので、そういう風に言ってしまうと他の民族の存在をかき消してしまうことになるのでその表現は避けましょう。
日本語の「外人=Outsider」と同じような感覚ですね。
<勘違いあるある3:首都はヤンゴンではない>
今回ミャンマーの旅でお邪魔したのは、ヤンゴン、バガン、ヘーホー(インレー湖、カックー)、チャイティーヨー、バゴーですが。
首都は国際空港のあるヤンゴンではなく、ネーピードーというヤンゴンから車で北へ5時間くらいのところ。らしい。
元々軍事政権下ではヤンゴンが首都でしたが、遷都したとのこと。
その理由は諸説あるのですが(むしろ近現代の話なのに正しく伝わっていないのがおかしいと思うのだが)、最も論理的な説としてはヤンゴンが既に経済的に成長していたため、政治的主軸を別の都市に移して、二大都市をつくろうという目論見だったと(結果うまくいかなかったようだけどね)。
その説の対抗馬としては、首相が占いで決めた説。
そしてこっちのほうが有力な説として囁かれているのは信心の強いミャンマーならではなんだろうなぁ。
<勘違いあるある4:日本の仏教≠ミャンマーの仏教>
ミャンマーにおける仏教は日本で広まっているものと実はちょっと違います。
ので、日本のお寺へのイメージをそのまま抱いたまま拝観してしまうと混乱で泣きそうになりますのでご注意ください。
日本の仏教は大乗仏教、つまり僧侶が祈ることで仏教徒全員が極楽浄土に行けるという考えのものですが、ミャンマーの場合は上座部仏教といい、仏門に入り修行した人ほど極楽に行けるという考えで個々人の信心が大切になります。
そのため人々は徳を積むために、出家したり人々に親切したりします。
街中や寺院にもある水ガメは、道行く知らない人が自由に飲めるようにと用意しているもの。なので、これを用意することも功徳を積むことにつながります。
現地に住む友人曰く、日本人の女性が一人でも住めるくらい安全らしい。※でも一応夜は気を付けてね。
ということで、最も修行をしている人、寺院にいる僧侶たちが自然と社会的地位が高くなっていったのです。
そして日本の仏教とは異なり、出家した後に結婚することはもちろんできません。
タイやラオスの僧侶もそうらしいのですが、女性に触れることも話すこともできません。ましてや、ねぇ?
ということは皆さん魔法使い、中には賢者クラスもいるというわけです。
私の知り合いの日本のお坊さんと話すとどいつもこいつも女性関係の話ばかりなので、赤茶の袈裟を見ると涙が出そうになりますね。
少年よ大志を抱け。
<勘違いあるある5:黄色ではなく黄金色のミャンマー。富の集結の園、寺院。>
ミャンマーは黄色い国の印象ですが、元々は金の色です。
この色はミャンマーが敬虔な仏教国であることに起因しています。
余り説明がうまくないのでざっくり話すと。
先ほど僧侶の社会的地位が高いとお話しましたが、では元々の権力ある人々、特に王家などはそれらと僧侶たちとどう折り合いをつけていたのか。
権力者はやはり政治経済を担うため、出家することはできません。
ではどのように権力者はその力を民に誇示するのか。
王権神授説って昔歴史の授業で学んだと思いますが、近いものがあります。(神様じゃないけど)
僧侶たちが仏の代わりに王家を認めることで権力を与え、反対に王家は自ら徳を積むために、また認めてもらうために寺院を建立します。
そしてヨーロッパの王侯貴族の城や教会にも見られるように、その権力や財力は寺院の装飾に反映されます。
つまり、金を使いまくった。
黄金がないときには装飾的なレリーフや緻密な壁画、仏の大きさに比例したりします。
それらの寺院は、日本の廃仏毀釈のようなことがあったわけではないので、自然災害が起こらない限り、それを補修する権力者が去らない限り、残り続けるわけです。
そのため、ミャンマーのあちこち、というか観光地のほぼ全てが寺院です。
今回の旅でも20以上周ったんじゃないでしょうか?知らず知らずのうちに上座部仏教についてめちゃくちゃ詳しくなります。
ちなみに現代において黄金を保善できない寺院、もしくは新しく建立した寺院については黄金の代わりに黄色の塗料が塗られている様子。
ミャンマー語の<Shwe>は<黄金>という意味なので、<Shwe>とつく寺院は、今でも金箔が張り替えられ眩く、光り輝いています。
ヤンゴン市一番の大きい黄金の寺院、シェダゴン・パゴダ<Shwedagon Pagoda>は国家予算の三分の一くらいの財力をもっているのではないかとまことしやかに噂もされています。
これね。
しかし、その補修費用はどこから集まるのか。
国や州による文化政策もありそうですが、ほとんどの場合、人々の寄進によるものじゃないでしょうか。
黄金の石で有名な寺院の寄進箱はこちら。
これで一日分なのか?
日本の年末年始の御賽銭と同じくらいの金額が日常的に集まっていると考えると、なるほどって思いません?
さて、基本情報のためにブログ一回分を使い切ってしまいました笑
ただここら辺は、ガイドブックや現地のガイドさんからも拾える情報です。
なので今後(何回で終わるのか全く見当もつかないけれども)、現地の観光地情報を含めてローカルネタを話していけたらと思います。
観光大使にはあるまじき話が出てくるかもしれませんが 笑
多分皆ミャンマーに行きたくなると思いますよ。
それでは♪
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