ミャンマーの寺院の違いはどこにある?アラサー女子の目線で比較してみた話
こんにちは、ゆきびっちです。
※間違えてアートブログのほうに乗せてしまったため、再掲します。★をつけてくださった皆様申し訳ございません。
今回は寺院について話したいと思うのですが、寺院の中や寺院自体を一つ一つ説明しているとこれまた一万字レポート級になるので、個々の地域にどのような特徴の寺院があるか比較したものにしたいと思います。
ざっくり書くとこんな感じ。
・ヤンゴン市内:経済発展中で人口も多い都市なので、富の集中が肌で感じられる。つまり黄金の仏像・寺院。
・バガン:旧王都で荒廃している寺院が多い、黄金よりはレリーフ、壁画が多い。
・カックー:豚が掘り当てた整然とした仏塔群がすさまじい。豚やるな。
・インレー湖:水上。ねこ。
・バゴー:でかい寝ている仏像が見られる。ひたすらでかい。
・チャイティーヨー:悪路を越えた後の、山の頂上にある黄金の岩の上の仏塔。
ざっくりしすぎました?
あと私は行っていないのですが、マンダレーという地域はミャンマー仏教の中心部でそこに修行しに訪れる僧侶たちも多いのだとか。
さてさて一個ずつ書いていきますが、バガンとインレー湖、チャイティーヨーについてはまた別に旅行記と共に書いていきたいと思います。
<ヤンゴン市内:シュエダゴン・パゴダ キンキラキンにさりげなくない寺院>
ヤンゴン市内に構えるどでかい寺院。
伝説では約2500年前、考古学的には6-10世紀に建立されたとのこと。
1000年くらいのその差とは。
参道を抜けるとまず目に入る、中央にそびえたつ約100mの仏塔。
ここの金箔は本物で、2015年2月に張り替えたばかりということもあり、キンキラキンに輝いています。
この仏塔の一番上にはダイヤモンドがあるということで近くの無料の双眼鏡を覗いてみたのですが。
双眼鏡の拡大率が絶対的に足りていない問題。見えなかった。
どうしても見たい方は写真ギャラリーが別途設けられているので、そちらをご利用くださいませ。
そこで寄進された宝石による塔の先端の華美な装飾が見られるらしいです。
そしてひっそりとある129キロの翡翠でできた仏像。
こちらは鉱業省と宝石関連企業によって寄進されたもので、0.85カラットのダイヤモンド(9粒)と112.95カラットのルビー(91粒)が使われています。
これいくらになるのよ?
ちなみに寺院全体にはダイヤモンドの数は4351個(1800カラット)、ルビーは約1300個存在するとのこと。
あたしがキャッツアイかルパンだったら確実にここを狙う。
まぁお金のことばかり考えて卑しい限りですが。
仏像の数といい、黄金度合といい、宝石の数といい頭の中の計算機がショートする寺院です。
<バガン:廃墟マニア感激 旧王都の荒廃した土色の堂塔伽藍たち>
カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡で、そびえる寺院遺跡は2000強です。
ここは11世紀に、初めて多民族を制覇して立ち上げた統一国家の跡地で、3世紀ほど続いた政権下で築き上げた堂塔伽藍は60平方キロの面積に点在します。
ちなみに60平方キロはサンマリノという国、日本では喜界島と同じ面積です。
黄金の仏像を見られる寺院も一部ありますが、ここのほとんどが土埃と雨風にさらされて荒廃した寺院。
THE茶色。
建立した時代が集中しているため、一見寺院がどれも同じに見えてしまうトリッキータウン。
ここで何よりも注目してほしいのは寺院内の壁画と、風圧と水圧にめげずに色濃く残るレリーフ群。
寺院の外壁や
優美な壁画まで。
寺院によっては保護のために、伽藍内に照明を入れていないところも多いため、携帯や懐中電灯などで照らして鑑賞してくださいませ。
<カックー:鈴の音色は必聴 豚がみつけた白い仏塔群>
ヤンゴンから1時間程のヘーホーの空港から、車で片道約2時間という僻地に存在するカックー仏塔群。
往復4時間なのでロスタイム感がありますが。
本当に行ってよかった。
ココ掘れぶーぶーと言わんばかりに豚が見つけた白い仏塔群。
敷地内に整然と並ぶその姿は圧巻です。
運よく風が吹いたため、仏塔の先端についた鈴の音を聴くことができました。
山奥にあるため、人工的な音はほとんどなく
ただ鈴の音が、さざ波のように敷地内に静かに渡っていく様子は神秘的です。
思わず口をつぐみ、見えない風に目線を送ってしまいます。
実はインレー湖のインディンという場所にも、同じような仏塔群があるのですが、
そこは山の斜面にあり、制作年の違うものが入り混じっていたり全体がやけに茶色だったりなのでまた違う印象です。
神秘的で心洗われるカックーはまた後日、別途ブログでご紹介します。
<インレー湖:ねこ狂い歓喜 水上に浮かぶガーペー寺院とねことねこ>
他にも寺院はあるのですが、とりあえずインレー湖の水上に立つガーペー寺院が他のところと違うのは。
ねこがいます。
結構います。そしてまだ体躯が小さい。ねこ狂い歓喜。
寺院の内部も申し分程度に撮影はしたのですが、私含む観光客はそこに住み着いたねこたちに夢中。
運よく僧侶による説法の時間にも巡り合うことができたのですが、観光客はやはり何枚か僧侶の写真を撮ったら、ねこへと視線を奪われてしまいます。
ねこ最高。
「此処は我の場所なり」と僧侶しか座ることが許されない椅子に我が物顔で鎮座する姿にはメロメロです。
ここも別の寺院の説明も加えて別途ご紹介致します。
<バゴー:何故こんなものを作った ただひたすらでかい寝姿のブッダがしかも2体>
モン族の王都があったバゴーで有名なのは、シュエターリャウン寺院にある994年に建造されたミャンマー最古の寝釈迦像。
体長は55.4m、高さ16mでまゆげ2m。
修繕はされていて建造当時のものではないものの、仏陀の周りの装飾が細かすぎて綺麗すぎて笑えてくる。財という財を積んでいるなぁと。
しかし最近どうやらそのでかさは更新されたらしい。
ナウンドゥジーミャターリャウンという、先ほどの寝釈迦像のところからすぐ近くの寺院?の屋外に90m強の寝釈迦像があります。
それがこれ。
私の小ささよ。進撃の巨人で一番でっかいあいつよりも大きいです。これは食われる。
最近と書きましたが、建立したのは本当に1-2年前の話らしい。
そして最古の寝釈迦像の徒歩2-3分圏内にあるんだから完全に喧嘩を売っているとしか思えない。
完全にハンティングの目をしてる。
<チャイティーヨー:昼晩朝で3回訪れるべし フォトジェニックな黄金岩>
ヤンゴンから車で約3時間。
長めのお昼寝にはちょうどいいその時間を費やして向かったのは、仏陀の髪の法力で絶妙なバランスを保って、切り立った崖の上に鎮座する黄金岩。
予約した寺院から近くのホテルの名前が「MOUNTAIN TOP」だったので、嫌な予感がしたのだが。
標高1100mの山のてっぺんにそれはあります。
山のふもとまで3時間かけて行った後、トラックの荷台に乗って1時間かけていくつものヘアピンカーブを高速で越えて頂上に向かいます。
なんか気になるワードがあると思いますが、それは後日ブログでご説明します。
ここは仏像というよりは、岩です。
岩とその上にある仏塔を見に行くための心構えをしてください。
ただそれだけで心は満たされます。写真欲が存分に満たされます。
ちょっぴり先だししてしまいましょう。
昼の黄金岩。
夜の黄金岩。
夜明けの黄金岩。
ということで改めてまとめてみますと
・ヤンゴン市内:キンキラ金
・バガン:土からの壁
・カックー:白い巨塔とそれに群がる仏塔たち
・インレー湖:水上の御猫様たち
・バゴー:仏陀の寝姿×2
・チャイティーヨー:山からの岩
です。
ちなみに上記のキーワードと「ミャンマー」のワードを入れてネット検索しても、キーワードがざっくりしすぎてて、ちゃんとした情報は出てこないと思います。
しっかり地名を入れて検索してくださいね。
また再三告知したように、バガン、インレー湖、チャイティーヨーについては別途ブログを書きあげたいと思います。
それでは皆さんお楽しみに。
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