おっさんアラサー女の欲まみれの戯言集

見た目はキラキラ女子、中身はおっさんのアラサー女のゆきびっちがアート以外のことを語るサブブログになります。

30歳女独り駆け抜けたバガン遺跡群 前半戦:電気自転車は死の香り

こんにちは、ゆきびっちです。

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今回は、ミャンマー旅行の中で私が、30歳になりたてのワガママボディに鞭をふるったバガンでの旅をお伝えしたいと思います。

 

バガンはミャンマーの北西部に位置する地域で、カンボジアアンコールワットインドネシアのボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡です。
11世紀に、初めて多民族を制覇して立ち上げた統一国家・バガン王朝の跡地で、3世紀ほど続いた政権下で築き上げた堂塔伽藍は2000強にもなり、60平方キロの面積に点在します。

 

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しかしそもそもバガンがどういうところかヤンゴンの友人宅に着くまで知らなかった私
ガイドブックで認識はしていたのですが、多分現地ガイドさんとか付いて車で周るのかなと平和ボケしていました。

 

そんな私に友人は一言。
「Eバイクってやつを借りられるからそれで周れるよ」

 

ん?まさかの自力走行?
Eバイクって何?

 

友人曰く、自転車を電気で動かすやつ。
説明がざっくりすぎだが、なんとなく日本で違法になったフル電動自転車を想像していたのですが。

 

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がっつりスクーターじゃねえか。

 

ホテルの前で乗り方を教えてもらうも
(※鍵を回して、ハンドル部分を内側に回転させるだけ。ペダルとかない)
死の臭いしかしない。

 

ということで、友人の想像より斜め上の運動神経のなさを露呈した私は、
ホテルの人の「こっちのほうが疲れないからなんとか運転に慣れろ」というありがたい助言に対してもかぶりを振って土下座してお願いし、普通の自転車を借りました。

 

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私の愛車 虎太郎(こたろう)Z。

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他の旅人とエンカウントしても装備の差は歴然。

 

実は私は約10年前に、バガンと並ぶカンボジアアンコールワット遺跡群に当時の彼氏と自転車で周ったという甘酸っぱい思い出を抱えているのですが。

 

まさかね、10年後に独りで自転車漕いで、同じような景色を拝むとは思いませんでしたよ。
そしてちなみに自転車に乗るのが8年ぶりくらい。確か。
 

まぁそんなこんなで信号もないミャンマーの車道に飛び出て、油がさされていないペダルを踏み込み、いざ走行スタート。

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ヒャッハーと順調にいくかと思いきや。
開始30分で前大腿部分の筋肉が悲鳴をあげる。

 

今回の旅の前提条件として挙げるとWI-FIルーターによるネット回線が2Gで、google mapが読み込めず、使えない状況。
手元にあるのはガイドブック(るるぶ)から引きちぎってきた地図1枚のみ。
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荒ぶる野と書いて荒野に佇む日本女子独り。 
私が握りしめていたマップはこれ。

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バガンという地域は、空港のあるニャウンウー、旧王都の中心部のオールドバガン、現代のバガン民が多く住まうニューバガンの3つに大きく区分されます。

マップ左下のニューバガンにホテルがあったため、反時計周りでニューバガン→ニャウンウー→オールドバガン→ニューバガンのルートを実行(写真の青い線がそれです)。 

そんなこんなで訪れた寺院とその見るべきところを順に写真でご紹介します。

 

<Leimyethna Temple レイミャナー寺院>

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バガンには珍しい白い建物。塗りなおすの大変そう。

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寺院の名前は「四つの顔」という意味らしく、その名の通り堂内には四方を向いた仏像がある。
しかし荒廃した壁画とキンキラの仏像のミスマッチ感が否めない。

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曼荼羅のようにわさわさと仏陀がいる壁画も面白い。

そしてこの中におじさんが陣取ってて、断っているにも関わらず付いて周って、ガイド料を請求してくるので「NO GUIDE」(ガイドはいらない)か「 SORRY, I CAN'T PAY YOU」(お支払いできません)ときっぱり断りましょう。
※しかしちゃんとガイドをお願いした場合は気持ち分お支払いしましょう。1000チャットでいいはずです。

 

<Payathonzu パヤトンズー>

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たまに堂内が写真禁止だったりする。ここもそうです。
ガイドブック曰く中央と東側の寺院に保存状態の良い壁画があるらしい。
が、完全に記憶がない。

 

<Thambula Temple タンブラ寺院>

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ここが一番好きかもしれない。
中は鍵がかかっていますが、ずんずん寺院に向かっていくと近くの優しいお兄さんが鍵を開けてくれます。

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ここの壁画は保存状態も比較的良いです。
よくぞこんな細い描線が残ったなと思うくらい、繊細で優美です。

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どうやらヨーロッパの教会の壁面にも取り入れられているフレスコ画(漆喰画ともいう)で描かれいているようです。
フレスコ画で有名なのはミケランジェロの「最後の審判」かしら。

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描かれている人体の身体の曲線がやわらかくて、女性的
太ももとかむちむちしてそう。ちょっと美の感性が現代的なのかしら。

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ちゃんと仏画のことを説明できればいいのですが、完全に専門外なのでちんぷんかんぷん。
しかし、これが1000年も残っていたと思うとすごいし、美術的に見てもかなり優れているといえる

 

<Tayokpye Temple タヨッヒェ寺院>

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ここはちょっと可愛らしい感性がちらほら見えます。

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石灰と砂による化粧漆喰(スタッコ)による装飾。
これって…全て型とかを使わない、職人さんの手作業によるものなのかしら?人間すごい。

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ちょっと可愛いライオン?沖縄のシーサーみたいな愛嬌がある。

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中はちょっと暗めですが、何故か唯一修復で色が入っているのがミントカラー。かわいい。

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ふざけてしまったのかな?と思うくらいファニーな壁画もあります。

 

<Bagan Viewing Tower バガン・ビューイング・タワー>

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この近代的な建物は観光用にここ10年くらいで建てられたもの。入館料10ドルかかりますが、安いもの。というのも。

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頂上にいくと360度パノラマでバガンの景色を楽しめます。

f:id:WOMANKIND:20160206192503j:plain無料の双眼鏡も。

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しかしですね。
頂上はガラス窓もなく、外なのですが。

めっちゃハトがいる。
ハトの巣窟化してます。常に狭い空間にハト20羽いる感じ。

というのも。

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こちら一階のロビーの写真ですが。
誰ひとり客がおらん。

お客に対して、従業員の数とハトの数が過多。
なので、展望台も若干ゴーストタウンならぬハトタウンになってしまっている様子。

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しかし9,10階では、隣接する高級リゾートホテルが運営するレストランがあり、

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美味しくて安全なごはんが食べれちゃいます。
あとウェルカムドリンクとしてよくわからないフルーツジュースも頂きました。

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女性にはうれしい綺麗なトイレもあります。※トイレットペーパーもあります。

ということで、かなりおススメなバガンタワーなのですが、
どうやら友人曰く、余りの観光客の利用度の低さと、世界遺産登録に際してユネスコ側が「景観を害している」と意見してることから近々取り壊されるという噂あり。

なので是非近々バガンに行かれる方は、是非バガンタワーをご利用くださいませ!!

 

さてさてバガンはまだ前半戦。
いよいよ次回の後半戦で私は迷子になります

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お楽しみに!

 

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